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お隣さんのカトリックイベントに参加してきた話

現在メキシコに住んでいる私たち。
先日お隣さんが自宅で開くカトリックのイベント(?)に
ご招待してくださって、夫婦二人で参加してきました。
その時の様子がとても興味深かったので日記風にしてみました。
 

 


お誘い頂くもなんの催し物かわからない私


 
お隣りさんというのは厳密には”大家さんの兄弟の奥さん”です。
大家さんの家は兄弟が5人居り、しかも仲が悪く、その中でも派閥があったり、
私たちも一度も会ったことのない兄弟などもいて、その現在状況においては
「んん、複雑だなあ〜」の一言でしか表現できないような感じです。
メキシコの家族って子沢山だから兄弟で仲悪いの最悪よね。。
 
でも今回誘ってくれた奥さん(ころころかわいいデリーさん)はとってもいい人。
絵に描いたような「素敵なお隣りさん」としてお付き合いさせていただいています。
 
そんなデリーさん、うちにいそいそとやってきて
「うちでカトリカのなんちゃらがあるから是非きて〜」とのこと。
催し物のお誘いです。
 
 

正直わかってないひろみ。

 
夫サトーは以前一度だけ参加したことがあったので「あーあれね」みたいな感じ。
なんの催し物かいまいちわからないけど(おいっ)初めてなので参加させて頂くことにしました。
 
去年の暮れにも同じ催し物?があって、私はお客さんの対応があったので行けず、
夫サトーだけ参加したのですが私の分のおやつだけ持って帰ってきてくれたんですよね。
なので「イベント終了時におやつが貰える会」ということだけ覚えていました。

 


次の日、デリーさんのご自宅に伺う


 
うちの宿から15秒のデリーさんのお宅にお邪魔することに。
デリーさんちの玄関は、防犯のための二重ドアになっています。
メヒコにはよくあるタイプの、鉄格子の門を開けるとしっかりした木製のドア。
いかにもお金持ち!といった立派な門構えです。
当然いつもは閉まっている玄関ですが、今日は開放されており、
ご近所さんが連れ立って中に入っていきます。
 
「そー」と中へ入ると、今にずらりと並べられたパイプ椅子に座っている
ご近所の方々の視線が一斉にこちらに向けられます。(日本人というだけで珍しいしね)
皆さんに挨拶をしてそそくさと後ろの席に座る怪しいアジア人二人←私たち。
 
何度か来たことのあるデリーさんちのひろーい居間には椅子が並べられ
(多分そういう業者がパイプ椅子を貸し出ししているんだと思われる)
皆さん、心なしか静粛に(?)座ってらっしゃいました(中には雑談してる人もいるけど)
中央にはマリア像と花が並べられています。
 
 
開始時間が近づくと、入り口からおじさんが肩に大きな黒いものを下げて入ってきました。
一番後ろの席に座ると、おもむろに取り出したのは………………キーボードです。
一体なにがはじまるんだ?!笑と期待しましたがキーボードといったらすることは一つ。

おじちゃん、朗々と歌い始めました。

 

う、うまい。
おじちゃん歌うまい。

 
なんかちょっと違和感を感じる歌い方だけど(何様だよ)うまい。
 
さらには聖書の朗読。
そもそも朗読なのかもわからないけど、スペイン語で朗々と読み上げます、何かを。
朗読に続く、ご近所さんの音読。
私たちも口の中でもにゃもにゃとつぶやきます。
 
同じフレーズを繰り返し音読する場面では
どうにかこうにか一単語でも拾えればいいなと耳をすましてみるも全然わからない。
 
でもまあ最初だけですよね、面白いなあと思って聞いていたのは。
大体そんなのが30分も続くと 私の目に飛び込んできたのは
 

まあ寝てる人、居たよね。
そらそうだ。全員が全員、敬虔なクリスチャンじゃ、ないよね。

 
そしてもれなく(当然といえば当然)私にも忍び寄る睡魔……
 

さらに襲いかかる、空腹。

睡魔と空腹のダブルパンチ。
 
でもまだまだ続きそう、呪文、いや聖書の朗読
 
私だけスペイン語わかんないから眠いのかなと思って周囲を見渡したんですけど
皆さんも私と同様、睡魔と空腹と戦っているように見えました。笑
 
この会は一体いつまで続くのだろう…………
もう一時間くらい経過しただろうか………
 
もう眠気と空腹がマックスで何も考えられなくなったその時!!
 
 
 
もはや“遭難して救助されたあとに救助隊員から与えられる暖かな飲み物”
待つかのようなギリギリ飢餓感丸出しの私。
 
会場内に漂う「ほっ…(やっと終わる)」という雰囲気。
ここだけみんなの心が(無駄に)一丸となりました。
コーヒーとお菓子が配られると部屋の空気が一気に和らいでいくのを感じました。
 
 
震える手で口に運ぶとさくっとした食感、甘い小麦の味が口に広がります。
うまい。美味すぎる。夫サトーも「美味しいねえ」と食べています。
もう食べ終わるのが惜しいくらいの、美味しいパン。
なんなのこれ。もっと食べたい。笑
 
 
突如写真。これ、リアル「パン フィエスタ」。
この量で大体35ペソ(210円)くらい。
夢中でパンを食べ終わり………はあ、ごちそうさまでした。
私は一体ここへなにしに来たのやら。笑
 
帰り際に優しいデリーさんから
「あと二日やるから、また明日待ってるわね」
と言われたんですけど曖昧な笑顔を返すことしかできませんでした。
 

次の日は行きませんでした。


デリーさん、お誘いありがとうございました。
 

 


後日談


 
しばらくして、市場であの時スーパー美味しかった「パンフィエスタ」を買って食べましたが
特段美味しくもない、普通のラード入り甘い菓子パンでした。
……………あれ?おかしいな。
 
空腹は最高のスパイスだな、と改めて気づかされる会でした。(え)
 
また地元の文化触れたりイベントに参加したら書きますね。

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