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2018年サンクリで死者の日を過ごしてみる【革命家・笠置華一郎さんのお墓へ】


こんにちは〜。ウチヤマヒロミです。
先日メキシコ有数の伝統祭「死者の日」が終了しました!
本場オアハカはもちろんですがサンクリもわりと(意外にも)盛り上がったので、
今年の様子を少々リポートしてみます。
 
二日目にはサンクリの老舗宿「カサカサ」の創設者 革命家の笠置華一郎さんの
お墓参りにも行きました。
お墓の場所がわかりにくくて迷う人が多いと聞くのでこの機会に行き方を書いてみました。
これを読んで少しでも笠置さんのお墓詣りに行く方が増えるといいなと思います。
 

 


サンクリの死者の日(Dia de muertos)の三日間はどうなの?


 


10/31(水曜日)お友達の家へお呼ばれ。子供たちと遊び倒す


死者の日スタートは水曜でした。
その前日、もともとグアテマラでカサデナガレという宿をされていたご夫妻から
「死者の日のお祝いを一緒にしませんか?」との招待を受けたので
旅人の皆さんとご自宅に伺うことに。
(私は四年前カサデナガレにお世話になっていたご縁でお二人と時々連絡を取っているのです)
ご夫妻の奥さんの方がメキシコの方なので、詳細はほとんど明らかにされず
「何するのかなー?」とよくわからないまま伺うことになったのでした。
 
案の定というか、着いてすぐになぜか娘さんお二人の学校に行き、
全力で子供達と遊びことになったのでした。
なーんでだー??笑
 

学校の入り口に置かれたaltar(祭壇)。
この季節になると、普通のおうちはもちろん、会社や学校の目立つ場所に設えてあります。
 

着いてすぐ大歓迎を受ける日本人たち。笑
学校内で顔に簡易メイクしてくれる場所があって、
子供たちは思い思いに顔に死者の日メイクを施していました。
 

カラバサ・ドゥルセを配っていたセニョーラとパシャリ。
 

これが死者の日にふるまわれる伝統料理“Calabasa dulce”カラバサ・ドゥルセ。
意味は甘いかぼちゃ。
オレンジの皮と、アニスとシナモンなどのスパイスも使われているんだそう。
名前のまんまで、かぼちゃやとうもろこしがあま〜く煮込まれたスープ。
ちなみにチアパス州だけで他の地域にはないそう。
 
ようはかぼちゃスープですが、こっちのかぼちゃは色が薄く、さらっとしていて
日本のかぼちゃを想像していると全く別物に思われます。
校長先生がとってもいい方で、気を遣って私たち一人ずつにこれを振舞って下さいましたが
食べきれず持ち帰ることに。
 

ここは6歳から12歳までの学校。
旅人のお二人は嵐のようにクラスの発表に巻き込まれてました。笑
大体なんだと思ってんだろう私たちのこと。笑
 

空は抜けるようにスコーンと高く、太陽光もはんぱなく降り注ぎます。
時々校長先生がマイクで「暑いからちょっと休もうねー」と声かけをします。
 

子供達の奇想天外な遊びに巻き込まれる私たち。
「私は緑!ひっこいて!」の遊び。クリエイティブ!!!
ほか、佐藤はバスケット、私は鬼ごっこやかくれんぼなど、それぞれ楽しみました。
 

遊びに混ぜてくれた女の子。死者の日どくろの塗り絵がいい感じです。
 
遊び疲れた頃、子供達のご両親が迎えにきました。
私たちも夫妻と子供達とおうちに帰ります(お邪魔します。)
 

四年前抱っこしまくっていたゴルドー(おでぶ)ちゃんと再会。イケメン。
 

奥様のお父さんが腕によりをかけて作ったスープをご馳走してくださいましたー!
カブの葉っぱと牛肉が入っています。
私たちは圧力鍋にガッとかけて仕上げますが、お父さんは二時間コトコト煮込んで作ったとか…
お肉が柔らかくて優しい味で、美味でした…!
(もう一つの皿は持ち帰ったカラバサドゥルセ。)
 

天才肌の次女こころちゃんは旅人の顔にせっせとメイクをしています。
アーティストらしく、全くしゃべりません。笑
 

お食事のあと、お父さんが秘蔵のお酒をご馳走してくれました。
こちらの地酒ポシュとモラという果物が入っているそう。
飲みやすくて、危ない、危ない…!
 

きれーいな色!!
 

ご家族そろってお世話になってしまいました。
ありがとうございました!!
 

その日はでろんでろんに疲れてこてんと寝てしまいました。
死者の日1日目終了。
これは死者の骨をかたどったパン「Pan de muerto」死者の日パン。
いろんな形があります。ペロリ。

 


11/1(木曜日)革命家・笠置華一郎さんのお墓参りへ。



コスプレをさせるも全力で拒否するパンダ。(奇跡の一枚)
 
この日は夕方17:00、
家からタクシーで10分ほどのところにあるパンテオン(墓地)に行くことに。
というのも、サンクリの老舗宿「カサカサ」の創始者 革命家・笠置華一郎さんのお墓参りへ行くためです。
 

パンテオン、正面玄関。
ここに来るのは二度目ですが、正面玄関の賑わい、もはやお祭りでした。ってお祭りか。
 

ここに来る理由は老舗宿「Casa kasa」の創始者・笠置華一郎さんのお墓参りのため。
入る前にお花を買います。この束で50ペソ(300円ほど。)
でもいつも10ペソでものすごい量買えるのでこれはかなり割高です。笑
 

アーチを通る時にいたグラマラス骸骨美人。
 

中に入るとアイスの屋台が!笑
正面からまっすぐ伸びる通りを歩いていくと…。
 

右側に石碑?のようなものが見えてきます。そこを右折。
写真の、お花を持って歩く女性たちが歩いている通路をまっすぐ歩きます。
 

カラフルなお墓を眺めつつ、右側を意識しながらほんの数分、歩いていくと…。
 

通路に面した場所でなく、通路からちょっとだけ奥にあるので注意して歩いて見て下さい。
他のお墓に紛れてありました!
ここが、革命家・笠置華一郎さんのお墓です。
大変お酒が好きな方だったようで、お酒の瓶(壺?)を模ったオブジェが置かれています。
そこまで大きなお墓ではありませんが、この酒瓶が目立つのでそれを目印に!
(ちなみに酒瓶はスペイン語で「カンタロ」というそうです。
人の名前みたいですね!)
 

隣のお墓を掃除していたファミリーに箒を借り、お墓を綺麗にし、華を供えました。
そして笠置さんと、サルー!!(乾杯)
生きてるうちにお会いしたかったけれど、こうしてお墓参りだけでもできたことに感謝。
 
笠置さんはペンションアミーゴの館内の有名な壁画にも描かれています。
なのでなぜか…勝手にお会いしたことのあるような気になっています。
 

笠置さんにご挨拶したあとは周辺のお墓を見て回ります。
だんだんと夕方の光の色になってきました。
 

うーんカラフル。
 

いろんなタイプのお墓があります。
 
時々埋葬された日にちが今年の数ヶ月前、というのも見かけました。
最近亡くなった方も多いんだなーと。
あと若い方のお墓も多くみられました。
 

家族そろって祖先のお墓の周りの草を刈ったり、箒で掃いたり、
松の葉っぱを敷いて花を供えている姿はとても美しい。
故人のことを思い故人が好きな曲をかけたり、マリアッチ楽団を呼んだり、
日本のしんみりしたお盆もいいけれど、こうして賑やかなのもいいなと思いました。
とっても素敵な文化だなと。
自分がいつか死んだら賑やかに思い出して欲しいですね。
 

日本の焼き芋屋を彷彿とさせる焼きプラタノ(バナナ)屋さん。
炭で焼かれたバナナにコンデンスミルクと砂糖がこれでもかとかかってるメキシコらしいデザート。
 

以外にロウソクありませんでした。
ライトがなくて、奥の方に迷い込むと帰ってくるのが難しいくらい。笑
メキシコ人もみんなケータイライトで足元を照らしてました。
 

帰りに近くの大型スーパーに寄ったら「死者の日パン」いろんな種類がありました。
まあ味は大体全部一緒なんですけど。笑
 

大企業マックの店員さんも「Feliz dia de muertos」!!!
これ完全にアウトだろ。
でもアイスを作る前必ずハンドサニタイザーで手を拭く勤勉さよ。笑
 

ちなみにパンダの散歩で寄ったソカロはとっても賑やかでした!!
パレードもありましたね。
グアダルーペ通りは仮装した人たちでごった返す有様。
子供達も歌を歌いせっせとお菓子をねだってましたよー。
 
ちなみにパンテオンは11/2(お昼12:00から〜)が一番盛り上がるそうです。
マリアッチ楽団等たーくさん来てかなり賑やかなんだそうです。
11/1のしっとりした感じもいいですけど、どうせならその時間がおすすめ。

 


11/2(金曜日)普通に過ごす死者の日 最終日


死者の日最終日は、祭り疲れ(笑)で普通に過ごしました。
 

ケーキを焼いたりね
 
一応ソカロ周辺まで行ってみましたが、2日目の方が盛り上がっていた印象でした。
が、夜遅くなるほど盛り上がっていたような。
いつものBARに行って、人が多すぎて中に座れず、
路面席に座り、人通りを眺めながらワイン飲んで帰りました。
(実際物売りにすごい話しかけられそんな優雅な雰囲気ではございませんでしたが。)
 
いつものBAR。



とあるホテルの入り口の祭壇。かっこいいー。

 


死者の日いかがでしたでしょうか


メキシコ最大?と言われるほど規模の大きいお祭り「死者の日」。
当日前まで文具屋さんではpapelpicado=パペルピカド(切り絵風の紙の旗)や、
ドクロが踊るポップだったり不気味だったりする紙の飾りがたーくさん見受けられたものですが
当日を迎えたらまーあっという間に終わってしまいました。
 
私たち夫婦、なーんでか仮装とか全く興味ないのでやらなかったのですがそれでもかなり楽しめましたね!
(仮装するなら、衣装を三ヶ月前から準備して完璧にやりたい。)
 
死者の日で有名なのはオアハカとハニッツオ島と言われていますが、
メキシコそれぞれの地域に個性があるので、比べてみても楽しいですね!
 
以上、サンクリの死者の日リポートでした。笑

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