ちょっとマチュピチュいってくる~クスコからアグアスカリエンテス編~
こんにちは~。
リアルではメキシコシティ。
ペンション・アミーゴではあんまり観光もせずに「ひろみ食堂」と銘打って
(他の旅行者が名付けてくれました)ほぼ毎日、10~14人分の夕食を作る毎日です。
料理はド素人ですが、作るのだけは好きなのでなんとかどうにかこうにかやってます。
他の人が手伝ってくれるし、皆優しいからちょっと失敗しても
美味しい美味しいと言って食べてくれるからなあ….皆いい人達ばっかりですわ。
さて続き。
ペルー・プーノを観光したあとは、皆と別れて私はペルーのマチュピチュを選び、
他の皆はボリビアのラパスへ。
皆と別れることに不安はありますが、元の一人旅に戻るだけの話です。
楽しかった思い出を胸に、朝のバスターミナルでお別れ。
私のバスは8:10頃プーノを出て、やはり遅れて夕方の15:30すぎクスコのターミナルへ
到着しました。
いつもそうなんだけど、南米のバスってわけわからんターミナルフィーみたいのを
乗車する前に買わなきゃいけなくて、とっても面倒くさいです。
チケットに含んどいてくれればいいのに….;
クスコに着いてからはターミナルの外でタクシーを捕まえ
(ターミナルの外で捕まえるのが吉)アルマス広場まで行ってもらい、
心臓破りの坂を上り、(標高が高い為、ちょっとした坂もきついきつい!)
有名な「カサデルインカ」に宿泊。
そして偶然そこに居合わせて雑談していた学生たちの一人、江ノ島出身(近所!)の
コータ君と何故か翌日マチュピチュに行く事になりました。
翌日!!
普通はマチュピチュに行く予定の人はもっと準備して、
事前にクスコ市内を観光しつつマチュピチュの入場券を取ったり
(ワイナピチュのチケットなんかは先に取らないと
定員オーバーしてしまったりもするので)
色々下調べした結果満を持してマチュピチュに行く….ところを私は思いつきというか、
急遽マチュピチュ行きを決定!!
カサデルインカのオーナーからはマチュピチュへ行く為の道筋を説明して貰った結果
「君はクレイジーだ」
とのお褒めのお言葉を頂きました。
うん、うん、よくわかってる。
っていうかよく言われる。
でも決めちゃったから行きます!!
なんというか、マチュピチュに行くのってミニアドベンチャーなので、
仲間を見つけて一緒に行きたかったんですよね。
その時タイミングよく明日一緒に行けそう(というか誘ってくれた)だったのが
コータ君だったのでした。
コータ君は20代前半(学生さん)、一見ヤンキーかと思いましたが
自分の信念を持っている、礼儀正しいしっかりした男子です。
クスコに着いた当日は、バンで翌日の電力発電所まで行くチケットを取って、
日本人旅行者たちとご飯食べて終了。
ということで、マチュピチュへの道、はじまりはじまり~。
調べたのですが、マチュピチュには幾通りもの行き方があるそうです。
(他のブログで書いてる方がいるので興味ある方は調べてみて下さい)
あ、ちなみに大きな荷物は宿へ置かせて貰い、
サブバッグに簡単な着替えだけ入れて出かけました。
アルマス広場から少人数制のバンに乗り、8:00にクスコを出発。
そして7時間かけてイドロエレクトロニカ(電力発電所)を目指します。
車はクスコの街をすいすいと抜け、坂道を進んでいきます。
気付けば窓の外はのどかな草原、そして一面の花畑。
奇麗だな~と思ってるうちに更にぐんぐん、ぐんぐんとバンは標高を上げ、
すでにぐねぐねとした山道へ。すると外には白いもやもや(霧)が…..!
めまぐるしく変化する風景は標高の高い場所の特権なのかもしれません。
ですが私、バンに乗り込んだ時から
「ゆっ……れるなぁ~この車!(カーブで席から落ちそうになりながら)」と
思ってたんですが、もうこの時点で無視が出来なくなってました。
薄々感じてました、私。
酔いという敵に。ええ、車酔いという脅威に。
車がカーブにさしかかる度に身体は左へ~~~「オエッ」。
次は大きく右へ~~~「オエッ」
頭と胃袋のあたりがモヤモヤ、グラグラ、左側にいるチリ人(?)の腕が
なんかの拍子にぼこぼこ当たるだけで「オエェエエ!」。
しばらく何も考えずひたすら目をつぶり、あわよくば眠りたいという気持ちで
冬眠に入る小動物のようにひっそり固まっていました….。
(多分周りから見たら私相当変な顔色してたと思われる)
一度眠れそうだったのにチリ人の腕がまたボコっと当たり起こされた時は
私も腕が偶然当たった風を装って彼のみぞおち当たりめがけて
肘鉄でもくらわせてやろうと思いましたが、そんな下らないことで怒る私って….と思い直し
「私が隣人に対して愛を感じる事が出来れば世の中平和になるし戦争もなくなる」
と必死に自分を諌めます。
隣の人の腕が当たるという単にそれだけのイラだちが世界テーマに発展しちゃう位
私の頭は車酔いで混乱していたと言えましょう(言えましょうじゃねえ)
すると私の不調を察するかのように前の席の女の子が窓を開けてくれ
少し気持ち悪さが緩和されたんですが(車内の生温い空気も酔いの原因)
そのあと女の子が勢い良く後ろを振り向き、後ろの席の彼氏に何か言うと、
彼がパッと何かを投げ、彼女はそれを見事にキャッチしたかと思うとその瞬間「げー」。
彼が渡したのはビニール袋。
おもむろに彼女はそれの口を結び窓から外へポンと投げました。
「この子….強いわ!」
うわーなんてな鮮やかすぎる嘔吐技術なんでしょか。
嘔吐なんて私にとってはそうそうないことで、
人生の中ではいわばビックイベント的位置づけと呼べるような出来事なので、
あんなに簡単に静かにけろっと吐く人を見ると、ホレボレします。
私も誰にも迷惑かけず、そっと吐けるようになりたいものです。
(その前に吐くなって事なんだけど)
私は何度も眠ろうとトライしましたが、
眠ろうとする→席からずり落ちる→起きるを繰り返しました;
眠れやしねー!
なので、思考をただひたすら妄想、想像の世界へと飛ばし
この時は日本に帰ったら着たい服を猛烈に思い浮かべ、なんとかやり過ごしました。
ちなみに後ろの席にいるコータは普通~でした。酔わない人の三半規管がうらやましい….
ちなみに車揺れすぎて、デスロードで泥水に浸かり殺人的な臭さのコータの靴が前の方に
転がってきた時は「うわっ、くさっ!」と文句言いました。(スイマセン)
休憩ではレストランで他の旅行者がわいわいご飯を食べてるところを窓の外から
野良犬と共に恨めしい目で眺め(笑)
やっーーーっと目的地に着いた時には心底ほっとしました…..あー、やっと着いた。
14:30イドロエレクトロニカ着。
一応電力発電所(イドロエレクトロニカ)がバンの発着地となっているので、
これからクスコに帰る人達とも挨拶しながら、
私たちはこれから三時間歩いてアグアスカリエンテスを目指します。
これから三時間歩くっつーのにもうすでにフラフラです。
私はまだ続く試練(徒歩三時間だけだけどね)に身体がもたないと判断し、
サンドイッチを買って無理矢理口に押し込みました。
押し込みました。
すると歩き出すと同時に降り出す雨….!へへっ、困ったぜ。
一応クスコを出る時買っておいたカッパをかぶり、てるてる坊主に。
そして旅の仲間コータと歩き出します。
この三時間歩くコースは線路の上やジャングルみたいな所を歩いて行くので
通称(?)「スタンドバイミーコース」と呼ばれています。
でも写真がなあ….雨ざーざーだったので写真がない上、iphoneでしか撮ってないので
掘り出してきてあったら載せます。
線路沿いにずーっと歩いて行くとありました、線路。
下が土石流というか、足の下を茶色い水がザバザバと音を立てて流れていきます。
「これは…..落ちたら死ぬね…..」
とコータとしゃべりつつ黙々と、割と早足で歩いて行きます。
今まさにアグアスカリエンテスから帰って来た旅人とすれ違う度に挨拶しつつ、
たまにいる現地人に「あとどれくらいで着くかな?」と質問しつつ、
時に後ろから電車が来る時は背後に気をつけながら進みます。
よく考えたら線路の下は土石流だし、電車が走るすれすれの所歩くし、
死と隣り合わせのシーンが割と沢山出てきます。
河もかなりの水量で、多分もっと雨降ったら河が氾濫して
道通れななくなるんじゃ…って所も見ました。
到着寸前の位の所で利発な瞳をしたわんこちゃんがくっついて来て、
結局アグアスカリエンテスまで着いてきました。賢く可愛い奴だのう。
これから行く皆さん、トンネルが見えて来たらもう少しですよ!
ちなみによどみなく黙々といいペースで歩き続けるときっちり三時間で着くので
頑張りましょう!
そしてペルー人の「あと5分」は「あと30分」なので期待しないようにしましょう。笑
17:30、アグアスカリエンテス着。
アグアスカリエンテスに着いてからは私は早足で明日のマチュピチュへの入場券を
手に入れるためチケットオフィスへ。
18:00に閉まるとかそんな噂が。
ダア~~~セーーーーーフ、オフィス開いてたし、チケットも買えたぞ。
これ入場券です。よかったよかった。フー。126ソル(4550円位?)
買う時パスポートがいります、たしか。
アグアスカリエンテス、いい感じです。
アグアス(水)カリエンテス(熱い)という名の通り、温泉があります。
(ぬるいプールみたいな感じらしいけど)
だからなんか日本の温泉街みたいな雰囲気なのか。
いや~こういう場所好きだな。
この日の宿は、偶然会った日本人に教えて貰ってそこへチェックイン。
駅の目の前の宿です。
温泉街っぽい雰囲気。
今日は少し町の中を散策して、メルカド(市場)でご飯食べて、
明日の朝ご飯を買い込み、明日に備えて早く寝ました。
つってもシャワー浴びようと全裸になって顔に化粧落とし塗った所で
自分の部屋の前のシャワーは水しか出ないことがわかり、
顔だけ白塗り(実験映画?)のまま階下のシャワールームに移動したんですけどね。
旅先あるある。
なんだか文章だけやたら長くなってしまいましたが、つづきがあります。
明日はいよいよマチュピチュへ突入!