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世界一!!大好き!メキシコシティの老舗日本人宿「Pension amigo ペンションアミーゴ」

メキシコ 宿情報


こんにちは〜、ウチヤマヒロミです。
今回はメキシコシティにある「Pension amigo ペンションアミーゴ(以下アミーゴ) 」
について書こうと思います。
ちなみにアミーゴは2019年時点で30年前にオープンしなんと
「メキシコ最古の日本人宿」なんだそうです。(オーナーのマリアさん談)
 
好きすぎて今まで書くことを躊躇ってきました…。
なぜなら、文章でどれくらい好きか表現できるか不安だったので(←気持ち悪い)
でももうどうでもいい、書かなきゃ伝わらない、書きます。笑
少しでも私のアミーゴ愛が伝われば幸いです。
 

 


ペンションアミーゴとの出会い(読み飛ばし可)



「ペンションアミーゴ」その名前を聞いたことは過去何回もありました。
 
私がバックパッカー旅をしようと思ったきっかけを与えてくれた本を書かれた
モバイルパッカーのさきがけ的存在、吉田友和さん松岡絵里さんご夫婦のブログ
「世界一周デート」


そして野ぎくさんの「放浪乙女」

熟読させて頂いていた旅の先輩のブログの中出てくる名前でした。
人によっては「あそこ、マリファナ宿なんでしょ?」と眉をひそめながら言う人もいますが
私の中ではメキシコシティといえば”ペンションアミーゴ”
なんの迷いもなく絶対行こう!と思っていたのでした。
 
そしてアミーゴへ到着したのは2014年7月
私はキューバからのフライトののち、メキシコシティへ降りたちました。
その時私は中南米旅の途中で、キューバに飛ぶ前のコロンビア滞在でカメラの盗難に遭い、
メキシコに着いたら家族に頼んでカメラを国際便にて送ってもらおうと考えていました。
キューバではフライト時間が早朝でしたので空港泊したため、
アミーゴに着いた時はすでにフラフラ、
私がその後大好きで何度も泊まることになる9号室(女性用ドミトリー)で
死んだように寝ていたのですが…
すると、女ドミをコンコンとノックする音。
偶然その日から管理人(後述)を始めるという美人で優しいAちゃんが
「ご飯炊くけど一緒にどうですか」と声をかけてくれ…..

….と無駄に物語調で書いてみましたが笑
 
まさかこの時点ではアミーゴが私にとっての
もう一つの実家のような場所になるとは思いもしませんでした。
ちなみに美人Aちゃんはアミーゴで出会った男性と数年後に結婚することになり、
いわずもがな私もアミーゴのキッチンで今の夫と出会いました。

さらに言うと現在経営しているペンションアレグレもアミーゴの影響を大いに受けています。
略したらどっちも「P・A」という、ただの自己満。
 
私たちの経営するサンクリの宿「ペンションアレグレ」H.P

ちなみに管理人とは……
アミーゴはその時々ですが、旅行者が管理人(旅人の対応)をするシステムをとっています。
その人個人の裁量にもよりますが基本的には旅人のチェックイン&アウト、
お会計などを担当することになります。
(基本日本人の旅人が管理人をしますが、稀に韓国、中国、アメリカの方が管理人をしたりも。
お金の管理も任せてしまうあたりがさすが日本人宿!)
過去アミーゴで管理人されてた方の本もあるようです。↓ 

 
アミーゴは2019年時点で30年の歴史を持つメキシコ最古の老舗日本人宿、
ここを拠点に家のように暮らす人もいれば一日で出て行く人もいて、
もちろん戻ってくる人もいて、毎日毎日数え切れないほどの出来事が起こります。
アミーゴに8ヶ月いた女性は「毎日色んな事が起きるので飽きない」と言ってました。
まさに人間交差点・笑
 
★以下アミーゴ大好きすぎる文面が続きますが私個人の視点なので
必要以上に「美化された」視点ということをご理解してお読みください。笑

 


ペンションアミーゴのここが最高


 


歴史がすごい


 

アミーゴのシンボルともいえるディエゴ・リベラの壁画の
“アラメダ公園の日曜の午後の夢”にそっくりな絵!でもよく見ると..?
 
上記の絵は登場人物の顔 数人がアミーゴ所縁の人たちの顔と入れ替わっています。
もちろん元の登場人物のまま描かれているものもありますが、よく見ると
サンクリストバルデラスカサスの宿「CASAKASA」を立ち上げた革命家の笠置華一郎さんや、
オーナー・マリアさんの息子さん、マリアさんの妹さんとそのパートナーさんの姿、
中南米を旅した人は一度は目にする富永マップで有名な富永省三さんは気球に乗ってる方で、
これを描いた画家さんは絵の右端に描かれているとか。
知れば知るほど面白い、アミーゴのシンボルとも言える絵です。
 
サンクリストバルデラスカサスの宿「CASAKASA」H.P

 


メトロの駅から近い



アミーゴから歩いてすぐの革命記念塔。
 
メトロの「Revolcion」駅から近いばかりでなく、主要な場所へアクセスしやすい立地。
ウォールマート&中華食材屋さんも徒歩圏内。
アミーゴの左斜め前(セブンイレブン近く)から出ているバスに乗れば
メキシコシティで二番目に大きな市場「メルカド・メルセー」の目の前で降りることできます。
(もちろんメトロでも行けますがバスの方が好きなので)
 
アミーゴから数分のバス停からは
ここはメキシコかと見紛うおしゃれすぎるゾーン・ローマ地区にも行けますし、
そこには日本食材を取り扱う「ミカサ」さん、
もっと先のCol del valle駅で降りれば同じく日本食材屋の
「Tienda YAMAMOTO」さんにも一本で行くことが可能。
歩いてもセントロまで行けるので、不便さを感じたことはありません。
 
「Tienda YAMAMOTO」H.P お世話になっております。


中華食材を買うならここ!まとめてみました。

私たちはテピート地区近辺のラグニージャ(泥棒市)も歩いていきます。
それくらい便利な立地です。

 


猫のフリーダさんがいる



2019年8月末、フリーダがお亡くなりになったそうです。
愛すべきアミーゴのアイドル、フリーダにゃん。
 
アミーゴのアイドル、メス猫の「フリーダ」
みてください、ぷくっとしもぶくれの顔、体も丸く、
手足も短く純メヒカーナなのにまるで日本猫のようなまるーいフォルム。
動いているところはこれまた可愛い、
まだ若いのに口を揃えて旅人が「あの猫おばあちゃんですよね?」
というほどのよろよろっぷり。
猫らしい動き一切なし。ジャンプもままならない、
いつも夢を見ているかのようなスローな動き。
基本マリアさんの部屋か、長期滞在の人の部屋にしか出かけないので
三日滞在しても見られなかったりするレア猫。(でも最近はわりとフレンドリー?)
一度ハマると抜け出せない、すごい個性の猫。
 

お初にお目にかかった2014年はこんなに薄汚れていなかったような…
(今はもう少し綺麗です。)
 

フリダにゃん好きすぎてステッカー作りました(狂気の沙汰!)
アミーゴ内にぺたぺた貼りました。探してみてね
 

 


日曜日以外は朝ごはん付き!


 

オーナーのマリアさんが日曜日以外、毎朝5時〜5時半に起きて食堂とキッチンのお掃除、
さらに朝食作りをしてくれています。

おかず一品とマーガリン、食パン、牛乳、コーヒー(無くなれば終わり)が基本の朝食。
おかずの内容は一週間ローテーションの日替わり。
ノパレス(食用サボテン)と玉ねぎ&卵炒めだったり、じゃがいもとチョリソー炒めだったり
マカロニとカニカマ&玉ねぎ炒めの日もあります。
内容はシンプルだけど朝食があるだけでも旅人の一日のやる気が違うと思うんですよね。
 
私たち夫婦は宿を立ち上げる前に勉強と称してアミーゴで管理人二ヶ月強したのですが、
朝の掃除プラス朝ごはん作りもやらせて貰い家賃タダにして頂いていました。
それを実際やってみた上でマリアさんがこれを30年近く続けていること自体が偉業、
尊敬の念を感じずにはいられません。

 

朝食の一例。
 

もいっちょ朝食の一例。
 

 


キッチンが充実!!



そしてアミーゴ自慢のキッチンについて!
少しずつ改装され綺麗になっています。
 
素晴らしいのはコンロがずらりと5台(うち1台は火力が強くて最高)!!
炊き出しの出来そうな大きな寸胴も二つ、
数々の旅人がここで料理したであろう歴史を感じるしっかりした木の作業台、
包丁も数本、誰が置いていったか刺身包丁も。(すり減りまくってますが!)
さらに鉄のやかん(南部鉄器?)も。
宿にあるものとしては珍しい中華鍋もあります。
 

食材棚(フリー食材を置くスペースも!)もあります。
 
大型冷蔵庫は以前二つありましたが台所の方は撤去されたようです。
(前は二つの冷蔵庫がどちらもぎゅうぎゅうなことがあり、さすが老舗宿!と
関心(心配)してしまう事がありましたね。)
旅人の食材を置ける棚もあって、必要なものはひと通り揃っています。
私たちが2017年5月に日本酒イベントに参加したとき
主催者さんからホットプレートを寄付されたので、それもあるはずです。笑
 

これは日本酒イベントの時。キッチンにて。
 

これこれ、ホットプレート。
クレープ屋店長のMちゃん自らクレープ焼いてくれました。
 

アミーゴに来たら必ずシェア飯の鬼になる私。
 
あ、あとお米を炊くのに大切な、本体が蓋とぴったり合う鍋が大小数セットあるのが
ポイント高いです。米民族ですしね…
 
アミーゴのキッチン、ちょっと電気が暗いしお皿もプラスティック製のものしかありませんが、
それらを差し引いても素晴らしい台所環境といえます。
みんなでシェア飯をしたくなるキッチンです。
 

冷やし中華も作りましたね
 

これもシェア飯。
 

さらにシェア飯。Hさんの誕生日。ティエンダ山本さんでお刺身買ってきました。
 

これもシェア飯…ってもういいか。笑
 

そら豆と黒豆でおはぎも作りました。
 
旅先で旅人にご飯を作るとなんでもワーイと喜んでくれるので調子にのった私は
ここで毎日シェア飯を作らせてもらい大人数料理に目覚めました。
優しい旅人達に鍛えていただきましたね!
料理の楽しさと同時に毎日市場に行ってキロ単位で野菜と肉を買える快感をここで覚えました。笑
今やっている宿の精神の礎はここにあるといっても過言ではありません。
その精神を育ててくれたアミーゴに、旅人たちに、感謝です。

 


30名以上収容できる広さ、味のある建物内。写真など。



アミーゴはとにかく広い!
広いからアミーゴに一日居ても体がなまりません。
(いや、さすがに出かけないと運動不足ですけど笑)
さらにどこもかしこも絵になる、フォトジェニックな吹き抜けの面白い構造の建物。
 
さらに客室。床が木なんですよね….
メキシコの建物ってコンクリ様式が多いと思うのですがここは木。
マリアさん曰く以前ここは病院ではなく診療所だったとのことでした。
 

 
水も自由に飲めます(料理には使用禁止)
 

みんなでワイワイする食堂。(から中庭の眺め)
 

食堂。冷蔵庫の上には各自のお酒が。
 

各お知らせの貼られた掲示板
 

基本的なルールや各部屋にいる旅人の名前が書かれたホワイトボード。
 

 
二階の廊下あたり
 

 
右側に貴重品BOXがあります
 

 
もはや実家の自分の部屋くらい安眠できる9号室。
たとえベッドがべこべこでも、枕がぺったんこでも笑
 

女性ドミ9号室から
 

こちらはK号室。二人部屋ですね。
 

女性ドミ10号室。
 

三階の様子。
 

灰皿のあるところでは喫煙できます。
 

二階からは
 

絵が目の前に。
 

アミーゴでは荷物預かりもしてくれますよ!

 


近所に屋台やレストランがいっぱい



写真は有名店「El progreso」(アミーゴの道路向かいではありません)
 
さすが観光地(革命記念塔)近くの立地というべきか
アミーゴを出て道路向かいには手頃な値段設定の屋台がずらりと並んでいます。
タコスだけでなくゴルディータ
(緑色のトウモロコシの生地の中を具を入れ平たく焼いた食べ物)、
果物を絞ってくれるジュース屋さん、サラダやサンドイッチ、ピザ、エンパナーダ、
ケサディージャ、しかも朝(店によっては昼)から夜までやっているので
お腹が空いたらすぐ買いに行ける気楽さ。
しかも革命記念塔の方に歩けばコンビニの「OXXO(オクソ)」もあるし、
OXXO斜め向かいの道路渡ったところにセブンイレブンもあります。
レボルシオン駅のすぐ近くにはパン屋もあって、もはやなんでも買えます。

 


図書室もあるよ



打てる人が4人揃えばレッツ麻雀。アミーゴ雀荘。
 
アミーゴには土足禁止の図書室があります。
麻雀やオセロなどのゲームや小説と漫画が本棚にずらーと置いてあります。
(ちょっとラインナップ古いけど笑 時々小説は新しいのがちらほら)
もちろんここで本を読んでもいいのですが私たちは友達とおつまみ作ってジブリ鑑賞会したり、
オタクの踊りを練習したり、マクラメ(ロウ引きの糸で作るアクセサリー)製作したり、
ヨガの先生がいればヨガもしたり、スペイン語授業したり、思い思いに使っています。
 

本の量がすごい!ここからも歴史の重みを感じることができます。

 


屋上もあるよ!



屋上と3Fをつなぐ階段。高所恐怖症の人はちょっと怖いかもしれません。
アミーゴの広い屋上では洗濯物が干せるのはもちろんのこと、
十分な広さがあるのでここで体操したりもできます。
 

太陽さんさん。
 

フリーダと屋上お散歩
 

フリーダと屋上ピクニック(写真撮影大会)

 


もはや私にとってのパワースポット



色々と書き連ねましたが、問答無用で好きな場所です、ペンションアミーゴ。
もはやパワースポットと呼べるくらいのパワーを貰える、
私にとっての数少ない居心地のいい貴重かつ不思議な場所ですね。

 
いかに「アミーゴ?あそこ汚いでしょ?」という評価が外野から聞こえてきたとしても(おい)
メキシコシティに行ったら必ず泊まる(帰る)場所です。
壁の落書き、歴史を感じさせる染みや、幾多の旅人たちが踏みしめてきた木造りの床…。
様々な土地を経て、ここアミーゴにたどり着いた旅行者へ思いを馳せずにいられません。
というか汚いんじゃなくて老朽化ですあれは!(フォローになってない)笑
 
いつでも面白い旅人に出会えて、いつも変わらないマリアさん(声が可愛い)がいてくれて、
フリーダがよちよち歩いていて、道路に出たらタコスの香りが漂ってきて。
家のようにゆっくりできるアミーゴ。
ああ、書いてたら戻りたくなってきた。笑 
 

フリーダと夫の佐藤
 

管理人時代、ホワイトボードの案内の字を書かせてもらいました。
 

サッカーの本田選手がパチューカに移籍したときみんなで盛り上がりました。
「HONDA Ya commits TACOS? 本田タコス喰ったか?」とのメッセージ入り。
後日応援に行ったら入り口でボード回収されました。涙
 

大人数シェア飯!!
 

オーナーのマリアさんと。
 
未来永劫、ずっと存在し続けて欲しい宿、アミーゴ。
誰がなんと言おうと私の世界一です。

Viva!!Pension Amigo!嗚呼アミーゴよ、永遠に!

 


追記・30周年のお祝いをしに行ってきました。



2019年5月、アミーゴが30周年!とのことでこれはただごとじゃない!
弾丸で深夜バスに飛び乗り、メキシコシティまでお祝いに行ってきました。
オーナーのマリアさんは正式にオープンした日を覚えてないようですが笑
大体このあたり(3〜4月?)だなと言ってました。
 

本当はアミーゴの常連さんたちとお祝いしたかったですが
なんせメキシコ、ひとまず代表?して私たちだけで!
 

山本商店さんでサーモン買って、レモンケーキは家で焼いてきました。
この貴重な機会に立ち会えて嬉しかったです!
可愛いマリアさん、いつまでも可愛く厳しく元気でいてください!
 

フリにゃんもサーモンでお祝い。
 

「くう〜サーモンうまいなあ〜」

 


さらに追記・猫のフリーダが亡くなったそうです



30周年のお祝いをしてから約3ヶ月後、マリアさんから訃報が届きました。
フリーダが亡くなったそうです。
色々と思うところはありますが、……ほーーんとうに可愛い猫だったなと。
管理人時代に、どこにいくのにも一緒でとてつもなく可愛がった時期があり、
心が通じた瞬間があったように思えました。こんな可愛い猫いないわ…。涙
天国で、好きなだけ大自然の中を駆け回ってね。フリにゃん、ありがとう。
ご冥福をお祈りします。
 

フリーダさんは屋上の花壇(ブーゲンビリアの下)に眠っているそうです。

 


「Pension alegre」の情報まとめ


 

【宿泊した日】 2014年7月〜から何度も
【宿泊費】 ドミ/一泊140ペソ、個室/(1名でも2名でも)280ペソ
【サービス】 ホットシャワー/トイレ/キッチン/朝食あり(日曜日以外)/
ミネラル水/日本の書籍あり/預け荷物可能(有料)/
空港へのタクシー手配/トイレットペーパー販売/wi-fi
【その他】 個性あふれる旅人に会える、歴史ある素晴らしい宿。
予約は基本的に受け付けていないので突然行ってください。(でも早朝は迷惑かも)

 
 【立地】

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