マラッカ・ラビリンス

こんにちは~。
相変わらず最小限の英語とあとはほぼ日本語で旅しているウチヤマです。
大体旅してると「英語どうしてんの?」と言われるのですが

えー、しゃべれてません。

しゃべれないのにどうやって旅しているのかというと、とにかく気合ですね。
むしろ気合しかない。あと(自分なりの)感情表現。
てか気合で今までどうにかしちゃって来たから英語上達しなかった、と
言い訳にしてますがもうこれはタダの怠惰ですね。めんどくさがり。
(と、英語を生業にしている方から最近指摘されて自覚しました。今更ですけど)

旅していて思うのは「言葉より伝えたい気持ち」とかなんとか思いますが
(自分でも思うしそういう風に言っている旅人もいる)
まあ基本そこなのかもしれないけど、英単語わかんなきゃ会話も出来ないって…。
(さっきから当たり前のことしか言ってない…)

こないだはお粥のお店(中華系マレーシア人。多分)で普通に日本語で

「お粥下さい」

って言いましたからね。
もう英語めんどくさいとかじゃなくて、あくまでナチュラルに。

店員さんに怪訝な顔で「あ?」って言われましたが

「あ、日本人だ」と思われたようでそのあと店員さんはおかずの卵を指差し
「タマゴ」と言って勧めてくれました。
(タマゴ美味しかったから解決。←問題を胃袋に収めた。)

でももう手も足も出ない、にっちもさっちもいかない出来事がありました、つい最近。
(にっちもさっちもいかないって言葉使う?今の時代。)

先日、クアラルンプールからマラッカ(バスで約3時間程)に移動しました。
その二日目の時の出来事。

マラッカは昔ながらの町並みが残されたノスタルジックな雰囲気が人気の観光地。
そもそもここに来たのは欧米人のおばちゃんと
他の旅行者のススメがあったからなのですがもう一つ他にも理由がありました。
私はこの後マレー鉄道に乗ってタイに行く予定で、
ここマラッカからマレー鉄道に乗るにはタイピンという駅
(マラッカからバスで1時間半)に行かねばならないらしく。
最悪マラッカ付近からマレー鉄道が出てない場合はクアラルンプールに戻ろうと思っていたところでした。

タイピンでマレー鉄道のチケットが取れれば話は早い。
じゃ、まずマラッカのセントラルバスターミナルに行こう!
とばかりに宿を飛び出しました。

バスターミナルまでは3、4キロの道のり。
全然歩けるし!とびゅんびゅん車の走るハイウェイの歩行者道路をがつがつ歩いて行きます。

汗だくになって歩きながら人に道を聞きながら行くもほぼ全員が「は?遠いからタクシー拾っていきなよ」との答え。

「分かってるけど歩きたいのー!」とばかりにアドバイスを断り続け、
なんとか道を聞き出します。

マレーシア人て歩かないのかな??
ターミナルにもう少しで着くかと言う頃、ガソスタで道を聞くと
そこで給油していた優しいマレーシア人母子が車に乗せてくれました。
(英語ぺらぺらでかつ聡明そうなお母さんととても性格のよい姉と弟さん!)

きゃ、きゃー。ありがたや!トゥリマカシ!(ありがとう)

ターミナルに到着し、ずらりと並ぶチケットカウンターのおじさんに聞くと、
タイピン駅に行くのならこっちだ、乗り場をと親切に教えてくれました。
お礼を言い、なんとか20分程待って無事タイピン駅行きには乗れたのですが….

ちょいちょい人を乗せながら走るローカルバスのため、1時間半のところ2時間近くかかりました。

でもええねん、着いたから。
隣の席のお姉さんに聞きつつ、タイピン駅で下車…..って ん?
ここほんとにタイピン駅?
なんだかわけわかんないバスターミナルですけど…..。

私の想像としては目の前に鉄道の駅がどかーん!と現れ…..明らかに違う。
おっかしいーなーとばかりに周りにいたおっさんに聞くと、

「電車?ならこっちだ!」
と案内してくれます。

案内されたのは「セレンバン」行き…..

あっ、なんか新しいワード出て来た。
ネットで情報集めしていた時もこの単語は拾えてなかった…

単語のキャパが、ああ、キャパが。笑(許容量小さめ)

バスで5MR払ってしばらく周りの乗客やドライバーに聞くもいまいち確証が持てず、外に出て聞いてみます。

よぼよぼで色黒で歯がぼろぼろのおじいちゃんに

「タ….タイピンステーション!トレイン!マレー・レイルウェイ!」

とマレー鉄道の写真を見せると
「こっちだ!」
とばかりに自信たっぷりにトイレに連れて行かれました。

全然伝わってねーじゃねーかい!笑

仕方ないのでさっきのドライバー(私を見て大丈夫かコイツみたいな顔してる。笑)
の運転するバスに乗り、バス、発車…..。
もうどうにでもなれい。

これでセレンバンから鉄道出てれば当たりってことですよ(何が?)
でもまあセレンバンからマレー鉄道出てたとしても乗らないけどね。

宿から遠すぎるから。あああああ。
走り出したバスの中では乗客の肌の黒いインド人マダム、

色白の中華系のおばちゃん、スカーフを被ったマレー人女性という

多民族国家ならではのフォーメーションで三方を囲まれ、

なんだかわかんないけどガーガー言われる私。
中華系おばちゃんは英語でしゃべってくれるんだけど聞き取れなくて、いまいちよくわかんない。

そして10分程するとインド人マダムと中華系おばちゃんは下車してしまい、

マレー語オンリーのおばちゃんだけになり……
マレー語オンリーのおばちゃんは積極的に私に激しいジェスチャーで色々言ってくれるんだけど

もう本気で一単語も拾えない。

てか拾えるはずもない。
私のマレー語のとっておきのラインナップは「トゥリマカシ」だけだからね。
多分あたたかい説教だったんだと思う。…んだけど

何言ってんだか最後まで(本当に)わかんなかった。笑
ちょいちょい乗客を乗せつつひたすら走り続けるバス…..。
隣の席の女の子にスナック(チーズ味)を貰ったりしつつ、
私の不安をよそに、コンクリートの道路をひた走ります。

どこまで走るのか…..。

もういいじゃないか….

一体どこまで…..。

私の心は車内に流れる(多分ドライバーの趣味)
マレー語オンリーの物悲しい演歌のように

ズンドコズンドコと激しく荒れていきます。

すると隣に座りウトウトしていた女の子が私の肩にコテン、と当たりました。
目が合ったので、肩をとんとん、として

「よっかかっていいよ」

という意思表示をすると女の子はよっかかって眠りにつくのでした。

その姿をみて

「い、癒しー!」

と瀕死状態まで下がったヒットポイントが普通程度までに
回復するのを感じるのでした…..(単純)
やっぱり子供と動物のパワーってすごいわ…..。

女の子を起こさないように細心の注意を払うこと20分….
さっきのマレー語オンリーのおばちゃんが混み合ってきた乗客の間を
縫って顔をのぞかせ「セレンバンよ!」と教えてくれました。
慌てて女の子の頭を座席によっかからせて降りる私。
(女の子、ありがとう)

……..ここがセレンバン!

外に出ると、背中をどん!と押されるような強い太陽光が降り注ぎます。

影を求め、駅構内の案内板に近づき目をこらすと…..

多分、違う!

と猛烈な確信が私を襲いました。笑

何故かというと、見慣れた路線図が目の前に….。
というのも、目の前に現れた路線図は
クアラルンプールでよく移動に使っていたKTMという
モノレールのようなきれいめの乗り物のもの…..
(それに乗ればクアラルンプールにも帰れる)

なんと私は4時間近くもバスを乗り継ぐうち、

クアラルンプールに近づいていたのです…..

…………………….。

あ、クアラルンプール帰ろう。

出ました、困った時の首都頼み。

旅を始めて一週間。そんなに早く切り札を出していいものでしょうか。
バカなんでしょうか。(多分バカなんでしょう)

インドを旅していた時も、やたらデリーにいったん帰りたがる私に対して

インド人が「デリー経由する必要なくね」

あまりに的確すぎるつっこみをいれてくれたものです。全くその通りです。
フラーーーと駅にいたおじさんに
「マラッカセントラル(バスターミナル)に行きたいんだけど」
と聞くと、
「KLセントラルか?」
と聞き返して来ます。

KLセントラルはクアラルンプールのバスの出発点です。

そらそうだ、この駅の延長線上にある最も有名な駅がKLセントラルなんだもの;
セントラル違いです。
セントラルはセントラルだけどマラッカセントラルに帰りたいのです、私は。

おじさんにセレンバンのバスターミナルを聞き、5分後に出発する
マラッカ行きのバスに運良く捕まえ、どうにかマラッカに帰る事が出来たのでした….
マラッカセントラルに着いた瞬間、ソッコー
クアラルンプール行きのチケット取りましたよね。ええ。

だが私の一日はこれで終わってはくれず。笑
マラッカセントラルからゲストハウスが連なる街の中心部まで、普通タクシーで来る距離を私は
「行きも歩いて来たのだから」と当然のように歩いて帰るつもりでした。

でもなかなかどうして、道自体は単純なんですがどっちに行くか、
それがわからない。

10人位に8人は道聞いたけど

「遠いからタクシー使え!またはローカルバス使え!」との答え。

わーーーーーっかってるの!!

わかっててしたくてそうしてるの!!笑

あー、アジアだわー。(?)

何度も迷い、惑わされ、車がフルスピードで走るハイウェイを野生動物のように横切ります。

(マラッカセントラルの周りは大型スーパーやショッピングモールがあって車の往来が激しいのです)

途中野良猫を撫でて元気を貰ったりしつつも、どんどん沈む夕焼けを見ていると余裕がなくなってきて
違う方向を独り言をしゃべりながらどんどん歩いていき…..

でも
「あっ、違うわ」

あっ、やべ、夕日沈む….
と思った所でようやくまともに道を教えてくれる人に出会えて自分でもやっと思い出しました。

しかもその目印の店、「名古屋」….なに、日本語、だと?

……多分こっちだ!

僅かながらの確信を感じつつ、でも自分の記憶のあやふやさに呆れながら
全身汗だくになりながら、オレンジから薄紫に変化していく空をバックに歩きます。

(どこか物悲しい夕焼け)

遠くからアザーンの放送が聞こえ、ハイウェイの脇の林の中からはひぐらしが鳴き始め、

道路の電飾がぴかぴかと光るのを見つめていたら見た事ない道に入ってしまいその都度引き返し、人に聞き….。

それを繰り返しながら記憶を必死に手繰りながら、背中とリュックの間が汗でぐしょぐしょになった頃、

ぴかぴか光る愛おしい電飾が目に入ってきました。

それはリトルインディアのド派手なアーチ「ハッピーディワリ」の看板。

やっと、やっと、なんだか、ホッ。としました。

(あったあ~)

お腹ぺこぺこでマラッカに帰るとメインストリートはすごい賑わいを見せているものの、

中国製のいらないおもちゃやら食べたくもない観光客向けのお菓子で溢れ帰っており、
マラッカ、素敵な町並みなんだけど何か違うなーと思いながらラクサ(ココナッツベースの辛いスープ麺)食べて帰宿。
(と、冷静に書いてるけど当時空腹でめっちゃ怒りながら歩いてた。やな奴。)

あ~~~~~~今日は歩いたわ~~~~~。

やっとお腹が落ち着き、気付けば全身はもちろんのこと顔も髪の毛も汗と砂埃でぐしゃぐしゃでしたが
宿に帰りシャワーを浴びるとようやく人心地がついてくるのでした。

それにしても旅って言葉がしゃべれなくても出来るけど、自分を守る防御であったり武器になりえるので、
出来るにこしたことはない、と痛感した一日でした…。

今日に限ってはもうちょっとマレー語が出来たら違ったのかも….(でもマレー語はまあ無理だけど;)

言葉が出来ないなりのアドベンチャーもたまにはいいんですけど、
こんなにわからないのは初めての体験なのでした;
あー、貴重な体験したわー。

マラッカは二日しかいなかったので写真どっかに載せますねー。
(….題名の「ラビリンス」ってちょっとミステリアスな単語使ってるけど
単に私が言葉わかんないせいでマラッカ周辺を(マラッカですらない)
グルッグルグルッグルしちゃっただけの日記でしたね…)笑 すいません。

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