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フリーマントルでヤドカリ状態

フリーマントル近くの壁の絵
 

仕事が始まる前、働く場所だけは決定していたので家を探していた私。
職場はフリーマントル方面。
フリーマントルは、知る人ぞ知るパースシティから行ける手ごろな観光地です。
でもそのあたりのシェアハウスをインターネットを駆使して探してみても、
日本人オーナーのシェアハウスは一軒のみ!ほんとに一軒?本当に?!と血眼になって探しても結果は同じ。
他にも二軒ほどあったのですが、距離が職場から遠かったり、情報が古かったりで却下。
とりあえず検索して引っかかった一軒のみの日本人のシェアハウスに見学にお邪魔したのですが…。
家は定年退職してこちらに移住した小さい日本人のおじさんが一人で暮らしてる
(オーストラリアにしては)大きくはない一軒家。
家に入った瞬間、「あ、ここはないな」と思い、話もそこそこに10分もしないうちに帰りました。
(ここじゃないなという理由はのちほど述べますが;)
 

……ですがこの家の見学帰りに採用が決まり、しかも勤務が二日後だった為、
急いで引っ越しせざるおえない状況になってしまいました。
この時は「まーとりあえず職場近くだからいいか!!」と、焦りもあって、
悪いところには目をつぶり〜の軽い気持ちでの引っ越しだったのですが…。
 
無事引っ越しも終わり、お金を支払う時になって
渡されたのがプリント三枚にびっしり書かれたその家のルール。
シャワーは使ったら水分を全てスキージで落として(ちなみに自室のシャワー)、
シャワー使用後はドアを30分開け、湿気がたまらないように、
使うスポンジは用途別に数種類(間違えて使わないように!)
掃除は必ず週に一回、洗濯は週に二回まで、節電、節水、友達は連れてこないように、
食事はリビングで食べる時はランチョンマット使用、
部屋で食べる場合はお盆を使うこと…とにかく綺麗に、綺麗に、清潔に…………!!!
それを見た私、「ウエエエエエ!」笑
そうです、この家はド潔癖性のおじさんが暮らしてる潔癖性ハウス。
まあそれもそのはず、見学時に玄関で「まずここでスリッパを必ず履き、
自室の中はスリッパを脱いで」と言われ、家の中に上がっても
チリひとつない完璧すぎるホテルみたいな部屋を見て、きびすを返して帰った私。
その時の感想「なんて落ち着かない部屋…!!笑」
 
家の中の細いルールを説明されるうち「あっ、やっぱり無理だ」とひきつる私。
(その時点でドン引き)
「そのルールを読んで全てオッケーなら同意書にサインしてね」とおじさんは言うものの、
こっちは荷物全てまとめて引っ越してきてしまってるので、今更引き下がれず、ひとまずサイン。
しかも皿やカトラリーも全部別(潔癖性だから?)食事の時間もかぶらないように、とのルール。
なんじゃそら。そもそもそれシェアじゃない。(笑)
 
そうしたら私のやることはただ一つ、新しい家を探すこと。※ちなみに初日です。
(はやーーーーーい!)笑
 
シェアハウスを何軒か見た中で一つ、ドックシッターをする代わりに家賃タダという家がありました。
わんこの面倒見てフリーマントル周辺に住めるなんて!
願ったりかなったりの仕事じゃないかと思い連絡を取りかけましたが、
命を預かる仕事だからと考え直しやめました。
 
でも二日目の朝。朝食の準備をしているとおじさんが台所の使い方について細々とうるさいので
(1でいいことを10まで説明しないと気がすまない人たまにいますよね)
イラっとしてしまい、
「なんでシェアメイトの受け入れされてるんですか?」と聞く私…。
すると、夕方頃なにか話したそうに
「実は医療不安を抱えていて、家に人を一人置きたいと思っている」
(病名は聞いたがあえて伏せる。発作の起きる、下手したら死ぬ病気らしい)
…………ウエエエエエーーー!!!!
ていうか、あたい、知らないうちにおっさんの命預かっちゃってたー!!
わんこの命を預かることすら恐れをなして逃げ出した私に!!
そんな重い役目なら最初の誓約書に
「おじさんが発作を起こしたらすみやかにここに電話をすること(Tel : 012345678910)」
とか書くべき!(そしたらサインしてない・笑)
 
結果的には二日目で「すいません、やっぱり出ます。」と音をあげました。はやーーーい!
理由としては「私はここのルールには全て従えません。もっと綺麗に使える人がいるはずなので」
(というか綺麗には使えるけど、ガチガチに縛られるのがとにかく嫌!笑)。
そう伝えると、
「君がバックパッカーって聞いた時から不安だったんだよね〜」との答え。
「バックパッカー=汚らしい、不潔」というイメージをいきなり押し付けられました。
いつのイメージや。
笑顔で「それは偏見ですねー!古い考え方ですね」と答えましたが。;
 
とうとう私は有名な「gumtree」(物やシェアハウスなど売り/貸し/買いしたい人のオーストラリアのインターネットサイト)に手を出し、本気出して家探し。
ですがオージー相手なのでなかなか返信が返ってこず。
 
ひとつキムさんという方から素早い返信があったので見学に伺ったところ、
ばりばりのヒッピーおばあちゃん(日焼けしすぎの肌に見事なドレッドヘア!)
が出てきてめっちゃびっくりしました笑(キム=コリアンかな?ぐらいのノリだったので余計に!◁安易!)
キムさんち、池のある見事なボタニカルガーデンと、
奥の部屋からアルパカ出てきた!と思ったらデカいプードルだったり
(シェアメイトの女性が「超フラッフィー!」とコメント)、
 
部屋に飾られたオブジェはキノコ、改装したガレージの中には床に座ってリラックスできる空間
(ヒッピー、地べた大好き!!)……….つっこみどころ満載のヒッピー色濃厚なシェアハウス。
住んでる人はみんないい人そうだったし、アルパカ(プードルね)も可愛かったのですが、
夜みんなでガンジャやり始められると困るので(スモーク嫌い)丁重にお断り。
いやー、あんなところにヒッピーの聖地(違うわ)があるとはね。
 
最終的に、ここはもう直接電話しよう、と勇気出して電話した先がチャーリーさん。
このチャーリーさんに電話がつながったのが14:30、16:10に見学、18:15には引っ越ししてました。
いいところ見つけたーー!!
引っ越ししたのはオーナーのチャーリーの印象が良かったこと、
(すっごくわかりやすい英語で話してくれるのでなんでかと思ったら先生でした(専攻は化学))
部屋は机もあるし、犬もいるし、自転車も使っていいし、部屋のテレビでDVD(沢山!)
自由に観てもオッケー、……極め付けはチャーリーが「引っ越し手伝うよ」、
「ボンド?(預け金)適当でいいよ、僕は人を信用してるからね」
 
なんてこった〜。
家も大事だけど、家のメンバーも大切!
(他のシェアメイトはフィリピン人とオージーが二人住んでます。)
そしてなにより…………自由っていいなあ〜〜〜!
ひとまず居心地のよさそうな家を見つけたのであとは仕事が沢山貰えることを祈るばかり。
 
まあいきなりチャーリー先生にカレンダーの今日の日付のところに賃料とともに「HIROMO」って書かれましたけどね。
!!ヒロモ!!!
今日はとりあえず洗濯と、家の掃除。
はからずしていきなりの英語環境ですが、少しは成長できるように頑張ります!

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